社員ブログ

超国宝展

奈良国立博物館の『超国宝展』に行ってきました。
浜松から車で約3時間、特に渋滞もなく開館時刻9時半に到着しましたが、
すでに、チケット持った人だけで入場待ち40分。
建物をL字に曲がって奈良公園に行列がのびていました。
じっくり見たいと思い平日にしたのですが、こんなに混雑するとは。
午後の方が比較的空いているとのことでしたので、
先に春日大社、新薬師寺を見学して午後から国宝展に向かうことに。
先ずは春日大社、日本の方より外国の方のほうが多いのではというくらい国際色豊かでした。
参拝して、万燈籠再現の展示を見てきました。幻想的でとてもよかったです。
そのまま徒歩で奈良公園をぬけ住宅街を通って新薬師寺へ。
薬師如来、十二神将、これらを収める本堂すべて国宝です。
ふっくらとしたお顔立ちに心癒され健康を願ってきました。

博物館に戻りいよいよ国宝展です。
13時半に入館しましたが待ちなしでそのまま入り、音声ガイドをレンタルして展示室へ
(音声ガイド初めて使用しましたが良いです。
見ることに集中できるのでとても印象に残ります。
できれば全点解説が欲しかったです)
「百済観音」から見学を始めました。
ケース展示ではなく、半径2m程度の立ち入り制限のみで
ぐるり一周大きさ、色、質感を直に見ることができました。
すらりと高く静かなたたずまいに見とれてしまいました。
後半の展示期間に入っており、国宝だけでも 70点以上
重要文化財も多数展示されており目録で確認しながら順に進めていきました。
最後の展示、「菩薩半跏像」彩色は年月ととも変化し見えなくなっていましたが、
黒っぽく艶やかで美しいたたずまいでした。
仏像以外で最も心ひかれたものは「一字蓮台法華経」で
全ての文字間に蓮の花が添えられており、なんとも可憐でとても印象に残っています。

全体的に、絵巻や、絵画はガラス越しにすることで
展示物との距離が近づくので細部まで見ることができ、
比較的大きな仏像については、2m程度離れることで全体をとらえやすく
表面の質感を直に見ることができるなど、
展示方法についても思いめぐらしながら見るのも楽しかったです。

仏教で国を治めることを目指した時代の舞台には
仏像を中心とした文化遺産が多く残されています。
多く作られただけでは残ることはなく、
保護、研究、修繕を積み重ねて千年以上前の文化財を見ることができるのです。
奈良国立博物館の130年の歩みを感じながら奈良を後にしました。

翌日、京都 東寺 五重塔 初層内部の特別公開を見学してきました。
心柱の下部と台座の石材、柱に描かれた絵、塔の内壁に描かれた絵も見ることができました。

奈良、京都は何度訪れても魅力がつきません。
また違ったテーマで出かけたいと思います。